山田とやまやまのポータブルオーディオ珍道中 そのに
山田「おい。やまやま。」
やま「ん?なんや?」
山田「人は欲望の塊のようなもんやな・・・」
ふと空を見上げため息を付く山田。
やま「なんや?軽犯罪でも犯したんか?」
山田「ちゃうわ!オーティオやオーティオ!!」
やま「オーディオやろ。よくもまぁ毎回間違えるよなぁ。」
山田「しゃーないやん。言いにくいやろ。」
やま「ったく・・・お前、ジョジョ好きやったな?」
山田「おお!めっちゃ好きやで!」
やま「そうかそれなら。お前は今からディオの友達や。向こうからディオがやって来た。どうする?」
山田「お〜〜〜ディオ!!・・・はっ!!!・・これか!!これなんか!!」
やま「そや。覚えたやろ。」
山田「おお!これで恥かかんで済むわ!!」
やま「よしよし。ほんで欲望ってなんや?」
山田「おお!そうやったわ。うちのミィーちゃんが言いよるねん。もっと私の声を聴いてって!!俺はその要求に無条件降伏やわ。なんとかしてやりたいねん。」
山田の肩をポンポンと叩くやまやま
やま「いい病院、紹介するよ・・・・」
山田「あほ!俺はいたって正常や!」
やま「いや・・・お前は前から・・・」
山田「ちゃうちゃう!もっといい音で聴く方法はないんか?って事やんか。」
やま「ん〜そやな〜イヤホンはこないだ買ったもんな〜」
山田「おう!これは気に入ってるねん!」
やま「じゃぁソースかなぁ・・・」
山田「おたふくか?」
やま「やっぱり紹介しよか?」
山田「じょうだんやがな〜ソースやろそーす。」
やま「まぁええわ・・・ビットレートはどれくらいで設定してるん?」
山田「ビット???なんやそれ?」
やま「mp3やAACとかのデータが1秒あたりどれくらいの情報量を持ってるかを表すねん。数値が大きいほど基本的には音質がええねん。」
山田「へぇ〜そんなん知らんわ。」
やま「ちょい携帯かしてみ。どこかに表示されてるかも・・・」
山田「ほれ。」
やま「ん〜どれどれ・・・mp3の128kbpsか・・・」
山田「それはどないなん?」
やま「正直言ってよくないなぁ。一応、標準音質らしいけどこないだお前が買ったイヤホンでは物足りないはずやわ。もっとポテンシャルあるであれは。」
山田「なんや難しい話になってきたなぁ。」
やま「フフフ・・・・じゃぁお前にとってもわかりやすく教えようじゃないか・・・・」
山田「お・・おう。」
やま「お前にとってミィーちゃんの愛を1秒間にどれだけ受け止められるかって事だよっ!!!!!!」
愕然とする山田。(イメージ画像)
山田「ちょ・・ちょい待ってや。俺は今まで128の愛しか受け止められなかったって事なんか?」
やま「そうや。」
山田「じゃ・・・じゃぁ最高はなんぼなん?」
やま「320。」
山田「なんやて?!俺は今まですべての愛を受け止めてきたつもりや。これっぽっちも後ろを振り返った事なんてあらへん。それやのに俺は・・たったそれだけしか受け止めてやれなかったのか・・・」
やま「それがミィーちゃんの訴えやったんちゃうか?」
山田「そうか・・・そうやったんか。もっと俺は海の様な男にならなあかんな!!全部320にするで!!!!」
やま「まぁまぁ慌てなさんな。」
山田「なんや。俺とミィーちゃんの仲を引き裂くつもりか?」
やま「ちゃうちゃう。mp3とかAACとかまぁ他にもいろいろあるけど知らんやろ?」
山田「そうや。知らんわ。」
山田「なぁそのmp3やらAACやらってなんなん?何がちがうんや?」
やま「(お!かまずに言えた!)音楽ファイルって本当はめっちゃデータが多いねん。なんでこんなに多いかと言えば人には聞こえない音までくそ真面目に録音しとるからやねん。」
山田「おお!お前みたいなヤツの事か?」
やま「まぁよく真面目やねぇとか言われるよ・・・・」
山田「嫁さんに掃除頼まれたらやらんでええとこまでやってまうもんな!」
やま「・・・・うっせ〜なぁ。ええやんけ。」
山田「で、どう違うん??」
山田「おお!今のお前やんか。神経すり減らして仕事してるやろ?」
やま「みんな仕事は神経すり減るの!みんな生きてんだよっ!!」
やま「何が大勝利や・・・。まぁええわ。逆に削らずそのままなのがwaveとかや。これは無圧縮ともいうな。」
山田「ちょっと待てよ・・・mp3とかAACとかはどうしても削っちゃってるんか?」
やま「最高音質にしても削ってるね。まぁ聴き分けられるかどうかはかなり難しいかもしれん。」
山田「ちゃうねん。ミィーちゃんの愛を削る必要なんてあらへんねん!俺は海男や!!」
山田「なんやきゃぎゃくあっしゅしゅって???早口言葉か??」
山田「最近見いへんけど昔、通販でよくやってたアレか?」
やま「そうそうそれや。布団をパックにいれて空気抜くとぺっちゃんこになるやろ。やけど袋開けたらまた元通りになる。あれや。」
山田「つまりどうゆーことや?」
やま「普段は小さくコンパクトにまとめて必要なときだけ元に戻すんや。小さな容量でかつ音質を優先したい時に使われる。」
山田「どんくらいコンパクトになるんや?」
やま「物によりけりやけど70%くらい、よくて50%ほどやね。対してmp3やAACは70から90%くらいになるわ。」
山田「削るのはいらんわ。その可逆圧縮やったら俺の携帯にミィーちゃんがようさん入ってそんでもって愛はMAXって感じか?」
やま「まぁ・・・そんなとこやな。(またかまずに言えた!!)」
山田「よっしゃそれしかあらへんわ!!」
やま「よし!お前の携帯の容量は?」
山田「おう16ギガやで。」
やま「お!ちゃんと覚えてるんやな?」
山田「まぁな(えへん!!)」
山田「安心せい!俺の携帯にはミィーちゃんしか入ってないわ!」
やま「・・・しか?」
山田「おう!ゆーたやろ?一度も振り返った事ないって。邪魔なアプリとか音楽は駆逐したったわ!ハッハー!!」
やま「そこまでくると逆に怖いわ。ほなCDから取り込み直すからお前の家に行くで!」
山田「そうやって家にあがろうという作戦か?今、家には家族もおらんねんぞ?俺はまだまだ清らかでいたいねん。」
やま「たとえこの世が俺とお前だけになっても手は出さんから安心せい。」
かくしてやまやまは山田の家に行く事になりましたとさ。・・・続く